性別や年齢などにとらわれず、すべての人が自分に合った働き方をできる社会を目指している日本。
『働き方改革』という言葉もよく耳にするのではないでしょうか。
女性の社会躍進が叫ばれる中、主婦の労働環境も少しずつ変化しているようです。
多くの女性が活躍できる社会を目指す『しゅふJOB総研』では、働く主婦を対象に『10年後の夫婦の働き方』をテーマにしたアンケートを実施。
そこから見えてきた10年後の働き方とはどんなものでしょうか。
7割以上の人が『共働きが増える』と回答
アンケートでは、10年後は『夫婦対等に共働き』をする人が増えると回答した人が1番多く、74%もいました。
『夫が中心、妻は補助的に働く』は約25%。
現在パートや時短勤務をしている主婦にも、将来的にはフルタイムで夫と同じくらい働きたいと思っている人が多いのかもしれません。
共働きが増えると思う理由
なぜ10年後、夫婦対等に働く人が増えると思うのか。
その理由をアンケートのフリーコメントよりピックアップしました。
- 色々な働き方が社会で受け入れられるようになっているから(50代:パート/アルバイト)
- ゆっくりではあるが制度が改善されている。例、保育園、企業の理解|ゆっくりではあるが、夫らが家事育児をするようになっている。まだまだ不足(40代:パート/アルバイト)
- 共働き世帯が当たり前になり、お互いに対しての理解や社会としての改善が進むと思うから。そもそも主婦と言う言葉が違和感になるのでは(30代:派遣社員)
- 世帯収入が増える(30代:パート/アルバイト)
少しずつ女性の働きやすい環境が整ってきているのでしょうか。
保育園の制度や企業の理解がさらに良くなれば、これから先、夫と対等に働く妻は増えそうです。
また、経済的な理由から共働きが増えると予想する人もいます。
子どもの教育費や自分たちの老後資金を貯めるため、夫婦が対等に働いて収入を増やす必要があるのかもしれません。
補助的に働く夫&専業主夫は減少傾向に
一方、10年後には『妻が中心で夫は補助的に働く』夫婦が増えると回答した人は4.6%。
夫が家で家事や育児をする『専業主夫』が増えると思ったのは、わずか3.4%でした。
4年前に行った同じアンケートより、どちらも約1/4に減少しています。
キャリア志向の女性や、家事・育児をシェアする家庭が増えている中、補助的に働く夫や専業主夫が増えると思う人が激減したのはなぜでしょうか。
補助夫と主夫が減ると思う理由
4年前のアンケートでは増えると思われていた妻中心の働き方。
今回のアンケートで減ったのには、こんな理由があるようです。
- 今の男性中心の社会が根本から変わらなければ、働く主婦の未来はあまり明るくならない気がします(50代:今は働いていない)
- 家事は主婦(女性)がするものという風潮がそれほど変わるとは考えにくい(50代:派遣社員)
- 私の夫は、家事 育児が全くできないので、私が仕事を持つと、私自身の時間、体力の負担が増えることになる(40代:今は働いていない)
女性の働く環境は向上しつつも、まだ男性中心の社会が根強く残っていること、夫が家事や育児をできないことなどが挙げられました。
妻が中心となって働く場合、仕事に加えて家事や育児も回ってきます。
やることが多すぎて精神的にも身体的にも疲れてしまいそうですね。
働く主婦の未来は“明るいor暗い”?
10年後の未来については『明るい』『どちらかというと明るい』が合わせて42.4%。
4年前の調査とほとんど差がありません。
働く場所が増えたり、いろいろな働き方ができたりするといった労働環境の変化。
さらに、家事をする夫が増えたり、夫婦間の理解が深まったりすることなどで、明るいと感じる人が多いようです。
反対に暗いと答えた人からは、子どもの保育園問題や、希望する条件の職場がない、親の介護問題などが挙げられました。
明るい未来のため働き方を考えよう
夫婦の働き方については、家庭によって考え方が違うと思います。
対等に共働きをするのか、どちらかが補助的に働くのか、もしくは専業主婦・専業主夫をするのか…。
いずれにしても、夫婦が共に納得し、理解し合うことが大切です。
アンケートをもとに1度、夫婦で話し合ってみるのもいいかもしれませんね。