すみかる住生活版

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憧れの木の家。木材によって変わる魅力を完全解説

ダイニング

木がある家には、温もりを感じます。


温もりと優しさが感じられる木の家。いつか住みたいと思っている人もいることでしょう。
今回は、木の家に使われる木材の特長をご紹介します。それぞれに違った魅力があるので、使う木によって雰囲気が変わるんですよ。

『木の家』に用いられる主な木材

さまざまな木材が積まれている

木材ってどれも同じじゃ…ないんですね。


【ヒノキ】
神社や寺などの歴史建造物にも使われているヒノキ。強い香りは天然の防虫効果が期待でき、古くから住まいに用いられてきました。
水に強いため、風呂椅子や湯桶などのお風呂用品として利用されています。
住宅では古くから柱として使われており、最近ではフローリングに使われることも多くなってきました。
白い木肌とやわらかい肌触りは和・洋どちらの部屋にも合うと言われています。

【ヒバ】
湿気や水に強く腐りにくいため、土台や柱などに利用されます。ヒバに多く含まれるヒノキチオールには防菌効果があり、トイレや洗面所などの水回りにも適しています。ヒノキと同じく爽快感のある香りは、アロマ効果をもたらしてくれるでしょう。

【スギ】
日本の代表的木材である杉は、流通量が多く比較的安価で手に入ります。まっすぐなものが多く、住宅用では柱材としてよく利用されます。
加工しやすく幅広い用途に使うことができるため、柱のほか、構造用合板や集成材として利用されることも。独特のよい香りが楽しめます。

【ケヤキ】
公園などでよく目にする、まっすぐ伸びた太い木です。直径が大きいため大きな材を取ることができ、家の大黒柱や柱に利用されます。また、高い耐久性とはっきりした木目を持ち、住宅建材のほか、家具やお盆、お椀などにも用いられることがあります。

【サクラ】
日本の国花であるサクラ。
生木はかなり反りや狂いが発生することが多いですが、乾燥させると粘りがあって強く、加工がしやすいといわれています。
磨くとツヤが出てきます。鴨居、フローリング、敷居などの住宅建材や、テーブル、椅子などの家具に利用されることが多いです。
また、彫ったところが欠けにくいという性質があるため、古くから版画やお菓子型など、細かい物を彫る際に使われてきました。

【ブナ】
硬くて粘りがあるため曲げ木加工に適しており、テーブルや椅子などの脚物家具によく利用されます。
重さがあり加工しやすいのが特長。木目は密で、白っぽい木肌の中に細かい斑が出ます。

【マツ】
日本では古くから縁起物とされている松。強度や耐久性に優れているものの、乾燥するとねじれや割れが発生しやすい性質があります。加工後にヤニが出ることや、ささくれだつことから主に土木用材に利用されていましたが、近年では技術の向上により住宅の見える場所への使用も増えてきています。

【ツガ】
木目はまっすぐですが粗く、節などの傷が出るものもあります。硬さがあるため鼠害(そがい)を予防できるとされ、建築材として用いられます。また、木目のきれいなものは、床の間や長押(なげし)、鴨居、敷居などに幅広く利用されます。

【サワラ】
ヒノキに似ていますが、サワラのほうがより軽くてやわらかいのが特長。狂いが少なく、建具の中桟(なかざん)などに好んで利用されます。また、耐水性・耐湿性があるため、風呂桶などに使われることも。香りが少ないので、おひつやすし桶に用いられることもあります。

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