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2017/09/07

パパママのための木育講座。「木育」を広める活動をしているTree to Greenに聞いてみた

木育
ここ数年で注目されつつある「木育」というキーワード。子育て中のお父さん・お母さんであれば一度くらいは聞いたことがあるかもしれません。
ただ、木育の意味を理解している方はまだまだ多くないようです。
今回は、木育を広める活動をしているTree to Greenに木育の意味や取り入れ方についてお話を伺いました。

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本当の木育とは?~子育てや教育という枠を超えて~

はじめまして。私たちTree to Greenは、日本の木の素晴らしさや日本の文化・伝統技術を世界中の人に伝え、暮らしにうまく取り入れてもらうための活動をしている会社です。
長野県の木曽檜(きそひのき)はじめとして様々な土地の木と文化・伝統技術を利用して新たな商品を生み出し、日本のみならず全世界にお届けしています。
2013年に創業、東京と木曽を中心に総勢10名(2017年8月時点)のメンバーで様々な活動をしています。

TreetoGreenmember

Tree to Greenのメンバー

早速ですが、改めて木育とは何なのでしょうか?

木育を一言で表現するなら「木を大切にする人を育てる」ことだと考えています。
もともとは環境問題の文脈から、地球を護るには自然を大切にできる人を増やすことが必要ということで生まれた言葉であるため、「育児や教育の中で子どもを木に触れさせる」ということだけを意味する言葉ではないと思っています。
木”育”という漢字からどうしても育児を連想してしまうので、本来よりも狭い意味でこの言葉が使われてしまっていることが多いように感じています。
ただ、木を大切にする意識は一朝一夕で身につくものではないので、もちろん幼いうちから森林木(しんりんぼく/詳細後述)に触れ合って、親しみを持ってほしいとも考えています。

幼いうちから森林木に触れると、どんな効果が期待できるのでしょうか。

たとえば、子どもの感受性を豊かにすることが期待できると思います。

感受性が豊かな子は、日々の暮らしの中で多くの驚きや感動を発見できるといいますよね。

はい。そういった発見を積み重ねることによって、自分らしく豊かで生き生きとしたモノの感じ方・モノの受け止め方ができるようになるのではないでしょうか。たくさんの好奇心を刺激し、子どもが楽しみながら色々な経験作りができる森林木は、その環境に適しているのではないかと私たちは考えています。
是非、子育ての中に木育を取り入れてくれる方が増えてくるとうれしいです。

森林木(しんりんぼく)?「自然」や「森林」とは違うんですか?

はい、私たちは自然でも森林でもなく、「森林木」と言っています。
元来の意味の「森林」に加えて、樹木を伐採して加工した「木材」や木製品となった「木」、これらを総称して「森林木」と呼んでいます。

自然の多い環境で暮らしてさえいれば木を大切にする人が育つわけではありません。
田舎であっても都会であっても、木を意識することが大切です。

私たちの身の回りにはたくさんの「木」があります。
木で建てられた家は、夏は涼しく冬は暖かい、過ごしやすい空間を作ってくれます。
また、木製の家具やおもちゃは温もりが感じられ、インテリアとしても素敵なものがあります。
自然の森だけでなく、木を上手に生活に取り入れ、森林木を意識した暮らしを実現することで、木を大切に思える気持ちが育まれると思います。

子育ての観点でも、自然の中で遊ぶだけでなく大人が一緒に遊び、遊びを通して「この木は◯◯という名前で◯◯に使われている」とか、森林のことを教えてあげることで、子どもの森林の見え方も変わっていくと考えています。

木を多用しても、環境破壊につながらない

森林

環境を守りながら、暮らしに木を取り入れるには?

でも、そうやって暮らしに木をたくさん取り入れたら環境破壊が進んでしまいませんか?

確かに、木材の利用が環境破壊を助長しているという側面はあります。
世界では毎年520万ヘクタール(東京ドーム110個分)の森林が減少し、一部の地域では砂漠化も進んでいます。
日本は木材自給率がたったの3割で、木材輸入大国。
使用する木材の約7割を輸入に頼っている状況は、世界の森林減少に拍車をかけている原因の一つとも言えるかもしれません。

しかし一方で、森林木が増えている地域もあるのです。
どこだと思いますか?

、、、カナダ?とかでしょうか?

実は日本なんです。
日本は、世界有数の森林国で、国土の7割が森林です。
この割合は、先進国のなかではフィンランドに次いで2番目に高い数値です。(2015年時点)

戦後、日本は高度経済成長を果たしました。
そんな中、住宅建材や家具材として多くの木材が必要となり、大規模に天然林が伐採されました。
政府は以降も木材の需要が拡大すると見込み「拡大造林政策」と銘打って、伐採された後の土地に大量のスギなどを植林しました。
しかし時代は変わり安く木材が手に入るようになり、国産木材が売れなくなってしまいました。
そして林業に携わる人の収入は減り、後継者は減少。
その結果、手入れが行き届いていない植林地が増えてしまい問題になっています。

手入れを行わない森は健全さを失っていき、ただ余ってしまっているだけでなく土砂崩れなどの災害を起こしやすくなっているという見方もあります。
他の国から木材を輸入しながら、自分たちの国の自然は有効活用できていないというバランスの悪い状況になっています。

森林を最も有効に活用しているのはオーストラリア!?

オーストラリアも林業先進国と言われています。
森林木の状況をきちんと管理し、増えた分を使い、また足りない分があれば計画的に植林することで、自然を保ちながら暮らしに木をたくさん取り入れています。
オーストラリアだけではなく、フィンランドやスウェーデンも林業先進国ですが、彼らは10割を超えるような自給率を保ちながら、森林を減らさずに使っていくというサイクルを作り上げています。
日本も仮に木材需要をすべて国内生産で賄ったとしても日本の森林は減らないと言われています。
日本は日本の木を自分たちが使うべき状況にいます。
まずは身近なところの木製品を日本の木のものにしてみることも、日本の森林を守ることにつながります。

隠された日本の財産、杉

ところで、杉は英語で日本を意味する「ジャポニカ」という名前であることをご存知ですか?正式な学名では「クリプトメリア・ジャポニカ」と言い、「隠された日本の財産」という意味です。
杉はまっすぐ伸び、屋久杉など一部の品種は細かくて美しい杢(もく/木の模様)を持っていることから住宅用建材に利用しやすく昔から重宝されてきました。
杉の断熱性は、コンクリートの約2倍!夏は涼しく、冬は暖かく、空気を多く含むため床材に使えば転んでも安心ですし、良い香りもします。
このような日本ならではの素晴らしい木を暮らしにうまく取り入れていくことも木育であり、森林の保全にも繋がっていきます。

子育てに木育を取り入れるには?

木のおもちゃ

木育は木のおもちゃに触れることから始めよう

もっと日本の木を暮らしに取り入れたくなりました。
話を子育てに戻しますが、具体的に木育を子育てに取り入れるにはどうしたらいいのでしょうか?

例えば、木の食器やおもちゃなどに触れたりすることも木育の一つではないでしょうか?
もし、実際に体験してみたいという方向けには、様々な団体がワークショップを行なっていますし、私たちTree to Greenも実際に木を触って感じて学べる「体験・ワークショップ」を行なっています。
参加されたご家族からは、「初めてのことばかりで楽しかった」「知らなかった身近な自然について学ぶことができた」などの感想をいただいています。
保育園に出向いて木工ワークショップを行ったりもしますが、いたずらっ子が他の子どものお手伝いやリーダーシップをとったり、普段物静かな子が誰よりもすごい作品を作り、一躍場のヒーローとなったりすることもあります。

どんなワークショップをしていますか?

色々なテーマで行っていますが、今回は2つご紹介します。

ケース1:モノを大切にする心を育む「木のお箸作り体験」

まずは木の棒をのこぎりで切り、自分の手にあった長さにします。
そして「治具」という専用の型に木の棒を置き、カンナでお箸の形に近づけていきます。
お箸の形が整ったら、紙やすりでお箸の表面を整え、自然由来のオイルを塗り完成です。

このワークショップでは自分の使うものを自分で作る喜びを、木に触れながら感じることができます。
自分で作った箸は子どもが買ったものより大切に使ってくれるもので、モノを大切にする心を育みます。
また、お箸に興味を持つことにより、上手にお箸が使えるようになったというお母さんの声をよく聞きます。

ケース2:樹と木のつながりを感じる「丸太椅子作り」

他には、丸太から椅子を作るワークショップがあります。
丸太をチェーンソーやのこぎりで切り、木の皮を剥ぎ、最後に紙やすりで表面を整えて脚をつけて丸太椅子を作ります。
これは動画を見ていただけばすぐにイメージが湧くと思いますので以下をご覧ください。

過去の木育ワークショップレポートや今後の予定はこちらから

この他にも、木を使った保育園の遊具・家具や、各施設のキッズスペースのデザイン・施工など木育に関する様々な活動を私たちTree to Greenは行っています。
ぜひ『Tree to Green』で検索してみてください。

ワークショップやキッズスペースの様子

キッズスペース

天然素材を使用したキッズスペース

ワークショップ

室内ワークショップの様子

ワークショップ

室外ワークショップの様子

【PR】株式会社Tree to Green
株式会社Tree to Greenは、衰退傾向にある国内森林資源と伝統的な木工技術を持続的な成長産業することを目標に、長野県木曽郡をはじめ、地域の伝統職人等と商品・サービスを開発し、国内外での需要拡大に努めています。
木曽檜の商品ブランド事業(木曽生活研究所)、オフィスや商業施設、ショップ、保育園等の空間の内装木質化を中心に展開しています。
・Tree to Green
http://treetogreen.com/
・木曽生活研究所
http://kisolabo.treetogreen.com/

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