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飼い猫が戻らなくても慌てないで!捜し方のコツをお教えします

花畑のトラ猫

イラスト:本橋雅子


最近の猫ブームの影響で、初めて猫を飼い始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし完全室内飼いの猫であっても、ほんのわずかな隙に脱走してしまうケースは少なくありません。

愛猫が、万が一戻ってこなかった場合どうすればいいのでしょうか? 現在、猫を飼育中の私の経験も交えて、いなくなったときの対処方法をお伝えします。

捜す場所と時間帯がポイント

猫がいないことに気付いたら、まずは家の中のどこかに閉じ込められてないかを確認したあと、近所の捜索にうつります。室内飼いの猫の場合は、自宅からかなり近い場所で発見されるケースが多いです。

捜索時間は夜、もしくは早朝がお勧めです。昼間はじっと潜んでいる猫でも夜になると動き出すので、発見する確率が上がるのです。我が家で脱走した猫を発見したのは、夜の8時から9時頃。場所は自宅マンションの敷地内で、自宅からわずか50メートルほどしか離れていない、植え込みの中でした。

耳がいい猫は、飼い主の呼ぶ声や、ペットフードの袋をカサカサさせる音に反応して出てくる可能性があります。同居猫がいる場合は、その猫の鳴き声に反応するので、録音して利用するのも効果的です。

参照:ペットレスキュー(失踪ペットの捜索方法)
http://www.rescue-pet.com/search.html

様々な方法で、情報を集めよう!

掲示板を見上げる猫

イラスト:本橋雅子

チラシやポスターを作る

数日捜索しても発見できない場合は、チラシやポスターを作成して、近所に掲示、ポスティングしてみましょう。いなくなった猫の写真と特徴、連絡先(携帯番号)など、最低限の情報を明記します。
ご近所の情報は大変有効です。私も、チラシを見て連絡してくれた方からの情報で、潜んでいる場所を特定できました。

ネットを上手に活用する

ネットには、ペットを捜索するためのサイトも多数存在します。地域別に幅広く目撃情報を集められるので、チェックしておくといいでしょう。
参照:迷い猫ネット
https://mayoi-neko.net/

保健所や動物愛護センターへの問い合わせ

保健所(地域によっては動物愛護センター)に、保護されていないか問い合わせてみましょう。ホームページで保護した動物の情報を発信しているところもあります。
警察所(近くの交番)に届け出をしておくと、保護された場合に連絡をしてもらえます。

発見してもあわてない!

普段は家にいる猫が外に出た場合は、大変臆病になっているので、飼い主と対面しても逃げてしまうことが多いです。あせらず、静かに名前を呼びながらフードを見せて、あちらから近寄ってくるのを慎重に待ちましょう。

暴れて逃げないように大判のバスタオルや、キャリーケースがあると捕獲しやすくなります。無事に戻ってきたら、怪我をしていないか確認して、念のために動物病院で診察してもらうのもお勧めです。

無事に戻ってくることを願って

いろんな方法を試しても戻ってこないとなると、最後は神頼み。いなくなった猫が無事に戻ってくるように、御祈願できる神社があります。
阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)・立川水天宮(通称、猫返し神社)
http://www.azusami-suitengu.net/sp/index.html

飼い主さんにしてみれば、戻ってくるまでは心配で気が休まりませんよね。我が家の猫はいなくなってから1週間後に発見できましたが、友人の猫はしばらく行方不明で、なんと1年も経ってから無事に戻ってきたそうです。

特に春や秋は、迷い猫が増える傾向にあります。脱走しないように、普段から注意しておくことが大切です。すべての迷い猫が無事に飼い主さんのもとに戻ってくることを願っています。

文:本橋雅子

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