マンションの購入を考えるとき、気になるのはどのような点でしょうか?
部屋の間取りや立地、築年数などいろいろありますが、考慮しておきたい点のひとつにマンション住民が共同で使う共有施設があります。
マンションの魅力でもある共用施設ですが、使わなければその価値はありません。そこで、最近はどのような共用施設があるのか、メリットやデメリットなどについてご紹介します。しっかりチェックして賢くマンションを選びましょう!
共用施設にはどんな設備がある?
規模の大きいマンションや高級マンションの共有施設は充実していることが多いです。基本的なものからラグジュアリー感あふれるものまで、さまざまな共用施設をご紹介しましょう。
日常的に使う共用施設
毎日の雑多な用事をスムーズに済ませることができる共用施設は、忙しい人々にとってありがたい存在です。仕事や家事に追われる日々の負担を減らしてくれる、あると助かる共用施設ばかりが並びます。
ロビーやラウンジ
共用施設の定番といえば、ロビーやラウンジです。ロビーはメインエントランスに隣接していることが多いため、ステイタス感を示す豪華な作りになっていることが多いものです。ラウンジはタワーマンションなど高層マンションの場合、見晴らしのよい上階に設けられることも多くあります。
いずれのスペースも、来客を部屋に通さず用事を済ませることができるので、多くの人が利用する便利な共用施設です。
コンビニエンスストアや店舗
コンビニエンスストアなどの店舗が共用施設としてあると、ちょっとした買い物をしたいとき、買い忘れがあったときにとても役に立ちます。雨の日でも、傘をささずに行けるのがうれしいポイントです。
フロントサービス
コンシェルジュのいるフロントと聞くと高級マンションにある共用施設と思いがちですが、郊外にある大規模なマンションにも多く、珍しくはありません。
クリーニングの取り次ぎや、宅配便の発送・一時預かり、郵便物の発送など日常の雑務を代わりに行ってくれます。
宅配ロッカー
インターネット通販が当たり前になり、多くの人があってよかったと感じている共用施設が宅配ロッカーです。時間を気にせずいつでも取りに行ける、荷物が受け取れない悩みを解消してくれるなど、宅配ロッカーはもはや必需品といえるかもしれません。
駐車場や駐輪場
多くのマンションの共用施設としてあるのが駐車場や駐輪場です。駅やショッピングセンターが遠い郊外型のマンションでは駐車場は欠かせません。カーシェアリングのサービスも最近は多いようです。
駐輪場は都心部でニーズが高く、最近ではレンタサイクルのシステムを採用しているマンションも多くみられます。
24時間ゴミステーション
マンションは戸建のように庭がないため、ゴミを溜めておくスペースに限りがあります。高層階のマンションでは強風のため、バルコニーにゴミを溜めておくのは危険です。24時間ゴミステーションは、いつでもゴミを出しに行けるので、人気の共用施設のひとつです。
タワーマンションでは各階にゴミステーションが設置されている場合もあり、ゴミを持ったままエレベーターに乗る必要がなく、さらに便利です。
保育所や託児所
大規模なマンションでは、共用施設として保育所や託児所がある場合も。送り迎えがしやすい、雨の日でも濡れることがない、荷物が多くてもラクなどメリットも多いので、共用施設としてあると助かります。
趣味やリラクゼーションのために使う共用施設
共用施設には毎日の生活にうるおいを与えてくれるものもあります。必ずしも必要な設備というわけではありませんが、あるとうれしいのが以下のような共用施設です。
ジムやプール、スパ
ゴージャスな共用施設として思い浮かぶのがジムやプール、スパなどではないでしょうか?ちょっとした空き時間にサッと行けるので、これまで続かなかったフィットネスクラブ通いもマンション内の共用施設にあれば続けられそうです。
ライブラリー
マンション住民専用の小さな図書館のようなスペースで、近年増えてきているのがライブラリーです。静かな空間に机が配置され、インターネット接続されたパソコンが設置されている場合もあります。
コワーキングスペース
ライブラリーと似ていますが、机と椅子が配置され、Wi-Fi接続ができるシンプルな空間のコワーキングスペースは、落ち着いた環境が魅力的で、大人から子どもまで仕事や勉強に多く利用されています。
キッズルーム
雨の日でも子どもたちが安心して遊べるのがキッズスペースです。遊具やおもちゃがあるほか、親同士のコミュニケーションも図れるようにソファなどが置かれたラウンジが隣接している場合もあります。
プライベートで利用できる共用施設
近年では都市部のマンションがコンパクト化しつつあり、不要な部屋がない傾向が見られます。このような動向を受け、必要なときだけプライベートに使える共用施設が多く見られるようになってきました。
パーティルーム
調理可能なキッチンや広いリビングダイニングが備えられていて、大人数を呼んで食事ができるパーティルームがあります。自分たちの部屋だと騒音や広さなどが気になりますが、パーティルームならそのような心配がいりません。
ゲストルーム
コンパクト化した暮らしでは、来客を泊めるスペースがないことも多くあります。共用施設としてゲストルームがあれば安心して宿泊してもらうことができます。場合によっては、お互いに気を使わずに済むので助かるという声も聞かれます。
共用施設はすべて無料で使える?
あると便利な共用施設ですが、すべてが無料で使えるわけではありません。一般的に、普段利用するロビーやラウンジ、宅配ロッカーやゴミステーションなどは無料で利用できます。
しかし、それらは毎月支払う管理費によって維持・メンテナンスがされているので、厳密にはまったく無料というわけではありません。ジムやプール、パーティルーム、ゲストルームなどは、別途使用料が必要なことが多いようです。