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2017/08/01

Tさんの熊本地震体験談。備えておきたい知識や防災グッズとは。

熊本城

ある日突然、不意打ちのようにくる地震は、昼夜を問わず怖いものですよね。
日本は火山が多く、大陸プレートの境目に位置する島国なので、地震が頻発します。日本のどこに住んでいても、いつ大きな震災がおそってくるかわからないため、普段から準備しておくことが重要です。

今回は、熊本で暮らしはじめて1年後に被災したTさんに、日頃の備えや心構え、そしてあると便利な災害用グッズをうかがいました。今後の参考にしていただければと思います。

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Tさんの体験その1 〜熊本地震の夜〜

倒壊した家

熊本で被災後、1ヶ月ほどで東京に戻ってこられたTさんにお話をうかがう機会がありました。
Tさん一家は、新築の購入住宅に住みはじめてから1年経過した頃にご主人の熊本転勤が決まり、紆余曲折の末、ご主人より1ヶ月遅れで熊本入りしました。長男が3年生、次男が小学校に入学するのに合わせた形になりました。

会社が、熊本駅まで徒歩5分の好立地な新築分譲マンションの一部を借り上げ社宅として家賃補助をしてくれることになり、その5階に住みはじめました。そして生活もなじんできた頃、あの地震に遭遇したのです。

2016年4月14日。
その日の夜は、小学校で引き受けた役員会の集まりがありました。会合が終わり、自宅マンションに自転車を置いた時に地面が大きく揺れたのです。子どもたちはそろそろ寝ている時間!慌てて家に入ると、幸いなことに子どもたちは歯みがきが終わって廊下にいたので、ケガもなく無事でした。

家の中にはとてもいられず、避難所に向かいました。駅と線路を挟んだ2つの地域の被災状況はまるで違い、Tさんの住む地域は全壊家屋が多く、反対側は無傷に近い状態でした。

熊本県には阿蘇山があるのですが、この地域の人々は「大地震の影響が少ない土地」という認識を持っていて、Tさんは、防災対策の個人差が大きいと感じたそうです。地震に対する免疫や耐性の無い人も意外と多く、2日後の本震後には少しパニックになって問題行動をとる人もいたようです。
Tさんは、「あの本震で心が折れたかたが多かった」と言っていました。

Tさんの体験その2 〜東京に戻るまでのあれこれ〜

割れた地面

熊本では電気の復旧は早かったものの、水道管からは泥水しか出ないので、髪を洗ったり、トイレを流すくらいにしか使えません。
食事の配給なども一部混乱していたようで、貰える量に地域格差があったようです。Tさんは、ママ友とLINEなどで情報を共有しながらやり過ごしていました。

そしてその後、さらに強い本震がきました。本震の翌日、Tさん家族は話し合い、福岡に脱出しました。
福岡のホテルで10日ほど過ごし、ご主人の実家に移動してしばらくして落ち着いた後、ご主人は引き続き熊本に残り、Tさんと子どもたちは東京に戻ることになりました。しかし、自宅はすでに貸し出していたため、新しい仮住まいを探すしかありません。
ローンは家賃で相殺できますが、熊本のご主人とTさんたちの家賃は持ち出しです。会社からの補助も1年ほどで終わりました。

自宅の確保が終わらないと、住民票の関係で子どもたちの学校の転校手続きもままなりません。ようやく学校に通い始めたのはGWが明けた頃でした。1年生の次男より、3年生の長男のほうが、授業に慣れるまで大変だったようです。そして、地震の日からずっと、今もTさんと3人で一緒に寝ています。

Tさんは言います。「東京で同じ規模の地震が発生したら、被害はもっと大きいと思う」
人口密度や生活環境などを考えると、日頃から災害に対する心構えをしておいたほうがいいのです。

Tさんの体験その3 〜体験してわかった必要な防災グッズ〜

被災時にあると便利なグッズを、「避難袋に入れてすぐに持ち出したい物」と、「避難所生活が長期化した場合に必要な物」に分けて挙げていただきました。

【被災時にまず欲しかったもの】
・水 、食料(乾パンだけだと気持ちが沈みがちになるので、カロリーメイトなどの食べ慣れた物があると安心するのだとか)
・アメニティグッズ(歯ブラシ、歯みがき粉、櫛、生理用品、ティッシュ、綿棒、ウェットティッシュなどがあると衛生面でのQOL*の維持になる)
・防災ずきん(頭の保護はもちろん、枕やクッションとしても使い勝手がいい)
・家電とそのアクセサリ類(携帯の充電器、延長コード、ラジオ、懐中電灯、乾電池など。電源が限られているので、家族や周囲のかたと共有できる工夫が大切)
・ビニール袋、ラップ、ホイル(水不足やゴミの臭い対策以外にも幅広い用途で使用可能)
・使い捨ての食器類(紙の皿、コップ、器、箸、スプーンなど燃やしても大丈夫なものや埋めると土に還るタイプだとなお良い)
・刃物類(カッター、ハサミなど。意外と忘れがち)
・タオル類、手ぬぐいなど(多めにあれば安心)
・下着、軽くて暖かい長めのカーディガン(夏でも、もしもの雨や気温の変化に対応可能)
・筆記具(メモ帳、ボールペン、マジックなど。紙以外にも書けるものがあると便利)

*QOL・・・ Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の略。人間らしく満足できる生活の意。

【避難生活で便利だったもの】
・大判のウェットティッシュ(身体を拭いてそのまま廃棄できる)
・カイロ(被災した時期が春夏でも、避難所生活が長期化した場合に)
・瞬間湯沸かしポット(ティファールなどの短時間で少量のお湯を沸かせる電気ポットだと場所も取らず邪魔にならない)
・タッパーなどの密閉容器
・座布団、厚手の敷き物(避難所は体育館や公民館が多く、板張りに寝ていると疲れが倍増するので、緩和対策にもなる)
・ゴム付きの軍手、マスク

まとめ

熊本では、火災保険に地震特約を付加している家庭は少なく、新しい住宅を建てる資金が十分に用意できず、今も仮設住宅に住み続けるかたも多いそうです。地域的にも「大地震は発生しない」という認識が強く、耐震対策にも積極的ではなかったようです。

土地柄や経験上、実際に地震の少ない地域もありますが、百年、千年と生活が進む中で、今後「絶対、大丈夫」な場所など、日本ではどこにもないのではないでしょうか。今日が、初めて大震災が発生する百年目になるかもしれないのです。

文:やまとなつ

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