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意外と知らない結露の恐ろしさ!窓結露の原因から対策まで全部公開

結露対策

イラスト:カマタミワ

窓や壁に発生する結露でお悩みではありませんか?結露対策用のグッズなどもたくさん販売されており、いろいろ試した方もいらっしゃることでしょう。面倒だから、結露対策をしていない方もいるかもしれませんね。

ところで、結露が小児ぜんそくやアトピーなどの原因となっているかもしれない…ということはご存知でしょうか?意外と知らない結露の被害から、ぜひ知っておきたい結露対策まで。結露にまつわるアレコレをご紹介します。

結露によって発生する4つの被害
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結露によって発生する4つの被害

1.チャタテムシ(湿気虫)が発生

チャタテムシ(湿気虫)をご存知でしょうか?チャタテムシ(湿気虫)とは、湿度の多い時期によく発生する虫です。人間を刺すなどの被害はありませんが、ダニの餌となる虫なので油断はできません。また、湿度と餌(ホコリやカビ)さえあれば、どんどん繁殖して増えていきます。
チャタテムシを増殖させないためには、掃除と乾燥が大切。結露をふき取らずにそのままにしておくなど、もってのほかです。

2.アレルギーの原因にも

アレルギーの1つであるシックハウス症候群。シックハウス症候群になってしまう原因の中に、カビやダニががあることをご存知でしょうか?

結露により室内の湿度がアップすると、カビが発生しやすい環境になります。カビだけでもシックハウス症候群の原因となりますが、さらにカビを食べるダニが発生します。
ダニは、死骸やフンですらシックハウス症候群の原因に。結露を放置することは、アレルゲンを放置することにほかなりません。アレルギーになる可能性を抑えるためにも、結露にはきちんと対処したいですね。

3.家具が傷む

結露をそのままにしておくと、室内の湿度がアップ。壁や家具の裏にカビが生えたり、カーテンや畳がカビてしまうこともあります。じっとり湿ったカーテンや畳は、それだけでも不快なもの。結露をきちんと処理して、快適な住まいを保ちたいですね。

風邪やインフルエンザ予防のためにある程度の湿度は大切。しかし、過剰な湿度は家を傷める原因となるので、結露にはきちんと対処しましょう。

4.家の基礎まで傷むことも

結露が木製の部分に垂れると、腐ったりはがれたりする原因ともなります。また、壁が結露すれば基礎部分にまで影響を及ぼすことも。結露というと、寒い季節に窓周辺で発生するというイメージがあるかもしれません。しかし、壁の中に発生することもありますし、夏場には床下に発生することもあります。

目に見える結露はその場で対処できますが、目に見えない結露こそが厄介です。断熱材を入れるだけで気密性に関する工事がおろそかになっていると、数年で壁の中がカビだらけなんていうことに…。

断熱&気密への理解が不足したために発生したナミダダケ事件

ナミダダケ事件とは、1980年に北海道で起きた事件です。新築3年目であるにも関わらず、ナミダダケというキノコが発生して床が腐り落ちてしまいました。ナミダダケが発生した原因は、断熱材の内部で結露が発生したことにあります。

当時は、今ほど断熱や気密に関する基準がしっかり定められていませんでした。また、断熱・機密に対する理解不足もあったのでしょう。結露の結果、セルロースを溶かす作用を持つナミダダケが発生し、床が腐り落ちることになってしまったのです。

被害にあわれた方にとっては、とんでもない事件です。しかしその経験が活かされたおかげで、現代の私たちはより断熱・機密がしっかりした家に住むことができています。

窓についた結露

結露のお手入れ、どうしてる?

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