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デザートだけじゃもったいない! 今日からできる寒天活用術!

寒天スイーツ
寒天と言えば、あんみつ、ところてんなど、冷たいデザートに使われるというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?暑い季節には、ひんやりした触感がたまりませんよね。

また、海藻からできたヘルシー食材としても有名です。寒天ダイエットが大流行した時、スーパーで売り切れ続出の寒天を通販サイトでまとめ買いしたという話をよく聞きました。

でも、なかなか使い切れずに、結局古くなって捨ててしまうことも多いかもしれません。そこで、今回は普段の食事に取り入れられる簡単な寒天の活用法をご紹介していきます。

特性を活かして寒天を100%活用しよう

寒天にはさまざまな特性があります。

【寒天の特性】
・寒天自体、ほとんど味も香りもなく、食材の味の邪魔をしません。
・90℃付近でいったん溶けたら、40℃付近になるまで固まらないので、存在がわからないほどとけた状態から、とろみ、固まった状態までさまざまな食感が楽しめます。
・常温で固まったら、口内温度で溶けません。

こうした特性を持っているので、寒天は、涼感を楽しむデザートだけでなく、さまざまな温度帯の料理へ活用できる便利食材なのです。

上手に使い分けたい! 天然寒天と工業寒天

寒天は、天然寒天(角寒天・細寒天など)と工業寒天(粉末寒天・固形寒天など)に分かれます。
テングサ、オゴノリなどの海藻から抽出した寒天液から作った「ところてん」を冬の低温を活かして凍結・乾燥させたのが天然寒天、機械で乾かしたものが工業寒天です。

天然寒天は、寒天だけに含まれる天然成分、アガロペクチンの含有量が多く、美肌効果・紫外線から守る効果・抗癌作用・コレステロール値を下げる効果が期待できます。

屋外で干しているので、使う時はよく洗ってから水につけてやわらかくし、水気をしぼります。適当な大きさにちぎって、いつもの汁物やサラダにプラスできます。

煮溶かす場合は前の晩に水につけておくなど、戻す時間を長めにとります。鍋に、水気をしぼって細かくちぎった寒天と分量の水を入れて透明感が出るまで煮溶かします。

粉末寒天などの「工業寒天」は「天然寒天」の半量で固まり、煮溶かす際、水で戻す必要のない手軽さが魅力です。底にたまって溶け残りがちなので、常温の水やだしに加えてから火にかけ、かき混ぜながら煮溶かしましょう。

固めるコツをつかもう! 寒天料理の注意点

寒天の固まる分量は、粉末寒天4gに対して水500cc(固め)~水600cc(柔らかめ)が目安です。棒寒天などの「天然寒天」はその2倍の量が必要だと覚えておくと便利です。

寒天を固める料理は、基本的に、水やだしで寒天を煮溶かした寒天液を作ってから水以外のものを加えます。
寒天液に加える液体は30~40度くらいに温めてから加えるようにしましょう。酸味が強い果物や果汁は固まりにくくなるので、寒天液の粗熱が取れてから加えましょう。

毎日食べられる超簡単レシピ! 寒天を○○に入れるだけ

かんてんレシピ

写真・イラスト・レシピ:空兎羽留

寒天ごはん

続けられる寒天料理の基本は、寒天ごはんです。
お米1合に対し粉寒天もしくは寒天パウダー1gの割合で、お米と一緒にご飯を炊くとごはんに光沢が出て、もっちりした食感になります。このくらいの寒天量であれば、家族に内緒で食べさせることもできます。水加減は通常どおりでかまいませんが、寒天によって差があるので2回目からは調節しましょう。

寒天おみそ汁(汁物、スープ)

糸寒天をよく洗い、水かぬるま湯につけてやわらかくし、水気をしぼってから使います。適当な大きさにちぎって、おみそ汁などの汁ものにそのまま加えます。
食感を楽しみたい場合、煮立てると溶けてしまいますので気をつけましょう。カレーなどは寒天を溶かしておくと、鍋やお皿の汚れがペロッとはがれて洗い物が楽になります。

寒天入りサラダ、あえ物

糸寒天をよく洗い、水かぬるま湯につけてやわらかくし、水気をしぼってから、お好みのサラダなどに適量をちぎってあえ、味をなじませます。

ポン酢ジュレ

水200ccで粉寒天1gを煮溶かし、固まらない程度に冷めたら、ポン酢200ccに加えて混ぜます。スプーンですくいながら使えるような容器に入れて冷やします。寒天の量を増やせば、サイコロ状にして料理にのせることもできます。

あたたかい寒天の飲み物

水200mlの中に、粉寒天を2g入れ、火にかけてかき混ぜながらよく煮溶かし寒天液をつくります。濃いめに作ったコーヒーやお茶に寒天液を同量混ぜて固まらないうちに飲みます。
固まった寒天液も飲み物に入れて電子レンジでチンすればまた使えます。ふきこぼれやすいので手前で止めるようにしましょう。
また、カップのお湯で簡単に溶ける粉寒天なども活用するといいでしょう。

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