待機児童問題に保育士不足…子育て中の人ならホットな話題だと思います。
実際に待機児童問題などで悩まされている人も多いのではないでしょうか。
それでは、実際保育の現場に立っている保育士たちはどのような心境なのか。
わが子にも関わる『保育園の問題』について、保育士さんたちのアンケートを見てみましょう。
保育士の思う『保育園の問題』トップは給与
『保育園』について、さまざまな社会問題が取りざたされていますが、実際、当事者でもある保育士の人たちはどう思っているのでしょうか。
保育士を対象にした『保育園問題』のアンケートでトップとなったのが、給与水準。
次いで、保育園での死亡事故、待機児童、保育士不足、定員オーバーの児童の受け入れという結果でした。
特に給与水準に関しては、9割が問題だと考えている結果に。
さらに同アンケートでは、理想の給与平均280,882円に対して、実際の給与平均は191,176円。
理想と現実の月給の差は、およそ9万円もあり、現状に満足していない保育士が多いことが分かりました。
最近では規制が緩和されてきましたが、実際保育士は資格が必要な職業です。
要資格で責任もあるのに上がらない給与、問題の根幹を垣間見た気がしますね。
退職した保育士が保育園を辞めた理由は?
『保育園の問題』でも挙がったように、元保育士の退職理由のトップになったのが『給与』。
『安すぎる』『給与が見合わない』『責任と給与が比例しない』など、保育士の仕事の現場に見合わない給与を問題視する声が多いようです。
こうした問題が根本的に解決されないことで、『保育士不足』や『待機児童問題』にも繋がっています。
保育士に対しては世間からの『子どもを見ているだけ』という誤解も給与の低さの原因になっているのかもしれません。
しかし、実際に子育てをしている世代なら、いつケガするか分からない、いついなくなってしまうか分からないと子育てにはかなりの神経を使うということは実感しているでしょう。
世の中の理解が進んで、保育士の待遇があがり、諸問題の解決になることを願いたいですね。
それでも子どもが好き!現役8割は保育士を続けたい
少し保育士問題の暗い話題になってしまいましたが、現役の保育士は、今の仕事を続けたいと思っている人も多いようです。
調査では約8割の保育士が仕事を続けたいという結果に。
その理由の多く、約8割を占めたのが『子どもが好きだから』。
次いで、やりがいを感じられる、子どもの成長に携われるという結果でした。
わが子を預けるときも『子どもが好き』という人だと安心感がありますよね。
こうした結果を見るに、保育士を辞めてしまった人も、もともとは大きな志を胸にしていた人も多かったのかもしれません。
『保育園の問題』これからどうなる?
大きな期待を胸に保育士になっても、責任や労働時間を考えると『給与』面が十分でないという多くの保育士の声が今回のアンケートで分かりました。
保育士の切実な思いが感じられますね。
『保育士不足』『待機児童問題』など根本的な解決のために、まずは保育士の待遇が改善されることを願うばかりです。