洗濯物を部屋干しすると発生する部屋干し臭。せっかく洗ってきれいになったはずなのに、嫌な臭いがするのは困りますよね。でも、部屋干しにはいろいろなメリットも。部屋干し臭の原因と解消法、臭いを気にせず洗濯物を部屋干しするコツやなどをご紹介します。「やっぱり部屋干しは抵抗ある!」という人向けのアドバイスも参考にしてくださいね。
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■子育て家庭に実はおすすめの部屋干し
■そもそも部屋干しの嫌な臭いってなぜするの?
■海外では部屋干しが一般的?
■部屋干しの嫌な臭いの解消法とは?
■部屋干しに向いている服向いてない服
■部屋干しの臭いを抑えるオススメ洗剤・柔軟剤
■部屋干しの臭いを抑えるオススメ家電・グッズ
■ついてしまった部屋干し臭を取るには?
■それでも部屋干しが嫌なあなたにおすすめの対策方法
■コツをつかんで上手に部屋干ししよう
子育て家庭に実はおすすめの部屋干し
洗濯物は外に干さなければいけないと思っていませんか?たしかに、日差しを受けて乾いた洗濯物は気持ちいいものです。一方、部屋干しすると発生する生乾き臭、気になりますよね。天気が悪くても、できれば部屋干ししたくないと考えている人は多いのではないでしょうか。
そんな嫌われがちな部屋干しですが、実は部屋干しにはメリットがたくさんあるのです。
部屋干しのメリットは?
雨の日が続いて洗濯ができない時や、洗濯物を干したまま外出するけれど天気が心配という場合にも、部屋干しであれば天気に影響されずに洗濯物を干すことができます。あらかじめ部屋干しする場所などを決めて、毎日少量ずつ洗濯すれば、部屋中に洗濯物が下がって鬱陶しいということも避けられます。
花粉症などアレルギーのある人にとって、きれいに洗った洗濯物を花粉などのアレルゲンがある屋外に干すのは避けたいこと。その点、部屋干しは洗濯物に花粉などをつけずにクリーンな状態で乾かすことができます。大気汚染物質PM2.5や春先のほこり、黄砂が気になる日にもおすすめです。特に、小さな子供の衣類は、外で干すよりも部屋干しが安心でしょう。
プライバシーや防犯の面から肌着などは外に干したくないという場合も、部屋干しが向いています。肌着だけは部屋に干すという人も多いのではないでしょうか。
また、衣類の傷みを少なくするためにも部屋干しは効果的。色柄物など衣類によっては日に当てて干すことで色あせしてしまうということも。部屋干しであれば、色あせを気にせず干すことが可能です。特に、おしゃれ着などは部屋干しが向いています。
そもそも部屋干しの嫌な臭いってなぜするの?
部屋干しの洗濯物、ちゃんと洗って乾いたはずなのに何とも言えない嫌な臭いがしてしまうことがあるのはなぜでしょうか。
生乾き臭とも部屋干し臭とも呼ぶ嫌な臭いの原因は、「ケトン」や「脂肪酸」、「窒素化合物」などの物質。洗濯だけで落ち切らない皮脂などの汚れそのものや、それらの汚れをエサにして繁殖した雑菌によって作り出されるものです。
外干しの場合、もし皮脂汚れなどが残っていても、洗ってすぐに乾けば雑菌が繁殖する隙を与えず臭いは気になりません。しかし、濡れたままの状態で長時間放置されていたり、十分に汚れや汗が落ち切っていない状態で乾くまでに時間がかかったりすると雑菌が繁殖してしまいます。部屋干しでは乾くまでに時間がかかることが多いため、外に干す場合に比べると雑菌が繁殖しやすく、生乾き臭あるいは部屋干し臭と言われるあの嫌な臭いがついてしまいがち。
汗をかいた服をしばらく放置していると、やはり臭いがしますよね。この場合も、部屋干しと同様に雑菌が繁殖することで生乾き臭のような嫌な臭いが発生します。
気温が高いと臭いのもととなる雑菌も繁殖しやすくなるため、特に夏場は要注意。汗をかいた服や濡れたバスタオルなどを洗濯かごの中などに放置したままにするのはやめましょう。雑菌が繁殖して生乾き臭が発生してしまいます。一度雑菌が繁殖して生乾き臭がするとなかなか取れないので、臭いを発生させないことが大切です。
海外では部屋干しが一般的?
実は、海外では洗濯物を外干ししない地域も多くあります。空気が乾燥している、景観の問題、そもそも洗濯物を外に干す習慣がないなど理由はさまざまですが、外干ししなくても特に問題は感じていないよう。一方、日本人は洗濯物を外で干すのが好きなようです。きれい好きの国民性からか、日本人は他の地域の人に比べて洗濯頻度も多いのだとか。高温多湿の夏の気候を考えるとうなづけますが、そうでなくても、1日着ただけの洋服を必ず洗うという日本人は多いのではないでしょうか。
紫外線には除菌効果があることが知られており、まな板を天日干しするなど、日本人は昔から太陽の光を効果的に利用してきました。天気の良い日に洗濯物を外干しすることは、洗濯物の除菌という面では大きなメリットがあるのは事実。
しかし、最近では除菌効果の高い洗剤の開発も進み、部屋干しでも除菌効果を発揮できる製品も売られています。そのため、除菌という面からみると、それほど外干しにこだわる必要はなくなってきています。反対に、外干しすることで大気汚染物質が付着するなど、洗濯物に汚れがつくデメリットも考えられます。