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江戸時代の東京へタイムスリップ!子どもも大人も楽しめる歴史絵本

2017/06/05

絵本 江戸のまち のカバー

江戸の風景と人々を綿密に描いた<江戸絵本>の決定版!

学校の教科書や歴史小説、時代劇などでおなじみの江戸時代ですが、江戸の町並みや人々の暮らしをイメージできる人は少ないのではないでしょうか。
パソコンもスマホもない時代、人々がどのように暮らしていたのか気になりますよね。

今回は、江戸に関心のある大人読者の期待に応える絵本、「江戸のまち」のご紹介です。
町の風景とそこに暮らす人々の様子が綿密に描かれていて、大人だけでなく子どもも楽しめる内容になっています。

気になる絵本の見どころをチェックしていきましょう。

江戸の町並みと暮らしが眺めるだけでよくわかる

品川宿と御殿山での様子を描いたページ

江戸の人たちはお花見が大好き。この御殿山は、いまでも花見の名所のひとつ。


江戸の町の火事の様子を描いたページ

おっと、大変!江戸の町ではこのような火事がしょっちゅう起きていました。


江戸の風景や、表情豊かな人々がカラフルな色彩でびっしりと描きこまれています。眺めているだけでも楽しく、江戸のまちを訪ねたような気分になるでしょう。

江戸時代の小説のお供にもピッタリ。
武家や火消し、商人がどんな服装をしていたのか、どんな暮らしだったのかがイメージしやすくなりますね。小説を読みながら、よりリアルな江戸の風景が思い描けるかもしれません。

「さがしもの」絵本として楽しめる

日本橋・魚河岸を行き交う人々の様子を描いたページ

ここは江戸の中心、日本橋。江戸の人々が食べる魚が船で運ばれてきています。


隅田川の花火大会の様子を描いたページ

両国橋は、花火見物で大にぎわい。いまでも人気の隅田川花火。た~ま~や~!


案内役は、昔から東京にすみついていてまちの移り変わりを見てきたという設定の「妖怪小僧」というキャラクター。
その妖怪小僧や、他の「隠れキャラ」たちが必ず場面のどこかに隠れているという仕掛けもあり、「さがしもの」絵本としても楽しめます。

子どもたちは「まちがいさがし」など「探す」ことをするのが好きですよね。
「見つけた!」、「分かった!」、「あった!」と、親子で一緒に「探す」ことを楽しめそうです。

そのほかの登場場面を特別に公開

長屋の正月の様子を描いたページ

長屋に住まう江戸の人たちは凧揚げをしたり駒回しをしたりして正月を楽しんでいました。


江戸の雪景色を描いたページ

雪道を歩く人々。子どもたちがはしゃぐ姿は今も昔も変わりませんね。

高輪の月見の様子を描いたページ

思い思いに月見を楽しんでいます。この場面にたこの妖怪が隠れていますよ。

絵本 「江戸のまち」について

江戸の暮らしについての造詣が深い、絵本作家の太田大輔氏。彼が、その知識と表現力を結集した渾身の絵本です。
ぜひ手に取ってチェックしてみてください。

書籍情報

タイトル:絵本 江戸のまち
著者名:太田大輔
発売日:2017年5月17日
定価:本体1,600円(税別)
ページ数:36ページ
シリーズ:講談社の創作絵本
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784061333185

著者プロフィール

絵本作家・太田大輔氏のプロフィール写真

江戸の知識と愛情において右に出る者のいない絵本作家・太田大輔氏

太田大輔(おおただいすけ)
1953 年生まれ。
絵本『カラクリ江戸あんない』(福音館書店)、『ぼくのいまいるところ』(かこさとし著、童心社)、児童文学『江戸の象吉』(講談社)など。

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