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分譲マンションとは?いまさら聞けないマンションのメリット・デメリット

2017/07/31


分譲マンションという言葉、みなさんも一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?
しかし、マンションの購入を検討することがない限り分譲マンションがどんなものなのかを詳しく知る機会もないかと思います。

物件ポータルや折り込みチラシを見ると、分譲マンションや賃貸マンション、分譲賃貸マンションと、同じマンションでも形態が異なるものがあります。ここでは、それぞれの違いを確認しながら意外と知らない分譲マンションについてご紹介します。

分譲マンション

分譲マンションの『分譲』ですが、実は分割譲渡の略であることをご存知ですか?
つまり、分譲マンションの正式名称は分割譲渡マンションなのです。
そういわれると、実際にどんな形態のマンションなのか想像がつきますよね。

分譲マンションとは、マンション1棟の住戸を分割して、入居希望者が1戸ずつ購入するマンションです。
実際に購入が必要な住宅として、マンション以外にも一戸建てが考えられますね。
戸建てとマンションの特長や購入手順の違いについて知りたい場合は、「注文住宅・建売住宅・分譲マンションってなに?その特徴から学ぶ上手な家選び」をご参照ください。

賃貸マンション・分譲賃貸マンション

マンションに住む場合には、分譲マンションの他にも賃貸マンション・分譲賃貸マンションに住む方法があります。賃貸マンションや分譲賃貸マンションとはどのようなものなのでしょうか。
それぞれご紹介していきます。

賃貸マンション

賃貸マンションは、その名の通り賃貸契約をして住むマンションです。

特長

◎生活環境の変化によって移住が容易
現代の日本人のライフスタイルは、10年も経てば確実に変わるとされています。
それもそのはず。生まれたばかりの子は小学生高学年になり、さらに10年経てば就職活動をしているのです。
10年という年月は、人々の生活様式を大きく変えます。

一度、分譲マンションを購入した場合、ローンの返済などもあるため長期間、同じ家に住み続けることが一般的です。しかし、賃貸マンションだと住み替えも容易で、その時の状況に応じた家選びをしたい方にはオススメです。

分譲賃貸マンション

それに対して分譲賃貸マンションは、分譲マンションを購入したオーナーが第三者に賃貸として住戸を貸す形態をとっています。そのため、通常の賃貸マンションのように賃貸契約を結んびますが、分譲賃貸マンションの建物自体は分譲マンションです。

特長

◎グレードが高い物件が多い
分譲マンションは前述の通り、長期間住むことを前提につくられているため、内装に高級感があり防音性が高いなど、通常の賃貸マンションに比べても生活しやすい仕様になっていますが、そのかわりに賃料が高く設定されています。

分譲マンションのメリット・デメリット


ここからは、分譲マンションのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

リフォームが自由にできる

賃貸マンションはリフォームしたいと思っても所有者である大家さんや不動産管理会社の許可が必要となりますが、分譲マンションの場合は住宅の所有者と居住者が一致しているため、リフォームが比較的容易です。
そういった面では、賃貸住宅よりも自由度が圧倒的に高くなっています。
予算よりも安い物件を購入し、余ったお金でリフォームをするというのも一つの手ではないでしょうか。

☆主なリフォームの例

  • 部屋の遮音性を高める
  • 浴槽を介護用のものに変える
  • 部屋の壁を取り払う
  • 床をフローリングにする  etc…

強固なセキュリティ設備がある

各マンションによって異なりますが、近年のマンションはセキュリティ面の充実を売りにしていたり、管理人が常駐していたり、各所に防犯カメラが設置してある物件がほとんどです。

建物の構造が頑丈である

やはり、賃貸マンションと異なり購入するため、住民の居住期間は比較的長くなります。
そのため、建物も老朽化しないように頑丈に造られていることが多いです。
内装も高級感のあるものとなっている場合もあります。

デメリット

ここからは、分譲マンションのデメリットについてご紹介します。
意外と知られていないことも多いのではないでしょうか?

修繕費がかかる

これまでの紹介でお分かりいただけるように分譲マンションは、マンション1棟を住戸ごとに分割し購入する形態となっていますが、もし全部屋に支障が出るような箇所(電気,水道,建物構造)が破損したら、だれが補償すればよいのでしょう?

マンション全体を統括するオーナーもいないため、住人全員で補償する必要があります。
そのためにあるのが、修繕費の積み立てです。
マンション自体の購入費の支払いが済んでいても、この修繕費だけは毎月支払わなければなりません。

管理組合への加入

分譲マンションには、必ずそのマンションの住民によって構成される管理組合というものがあります。
こちらは、隣人との付き合いが苦手な方などにとっては負担となる可能性もあります。
マンション全体で解決しなければならない問題が発生した場合には会議を開くことはもちろん、定期的に飲み会を開くような組合もあるようです。

ローンを組む必要がある

分譲マンションの購入は数千万単位の大きな買い物となることが多いです。
そのため、ほとんどの方は住宅購入に際し分割で支払うローンを組む必要があります。
住宅ローンについて、もっと知りたいとお思いの方は「住宅ローンって何?初心者目線で優しく解説!」をご覧ください。

まとめ


いかがでしたでしょうか?分譲マンションについてお分かりいただけましたか?
まとめると、分譲マンションとは…

  • マンションの部屋ごとに販売している住宅
  • リフォームを自分の意志で行うことができ、建物が比較的頑丈でセキュリティ面が充実している
  • 管理組合への加入や、修繕費の積み立てが必要

今回、ご紹介したようにマンションにはいくつか種類があります。
それぞれの特性を比較して、自分のライフスタイルや予算に見合った住宅選びをしましょう!!

文:小倉大将

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