9月1日は『防災の日』。
普段、防災についてしっかり考えていますか?
積水ハウス総合住宅研究所では、防災の日に合わせて『防災についてのアンケート調査』を実施しました。
一般家庭での防災意識についてみてみましょう。
『防災の日』を知っているのは働き盛りでも3割
『防災の日』を知っているかどうかのアンケートでは、各年齢層全体を通して、日にちも由来も知らないという人が4割にも上りました。
反対に、『防災の日』の由来も日にちも知っているという人は、全体の3割。
まだまだ一般的に浸透しきれていないことがわかります。
ちなみに、『防災の日』は平時の備えを確認するために制定されたもの。
9月1日なのは、9月は台風が多く、過去に関東大震災が起きた日付でもあるためです。
制定されたのは1960年で、意外に歴史のある記念日です。
9割が1年の間に防災対策を行っていない
全体的に見ると、1年の間に防災対策を行った人は1割。
ほとんどの人が対策できていないことがわかりました。
中でも対策している人が6.3%で少なかったのが40代です。
反対に、20%近くの人が対策できていると答えたのが20代でした。
これまで大丈夫だったから大丈夫という根拠のない安心感もあるのかもしれせん。
ちなみに、実施している防災対策は、非常用食料や防災対策グッズなど、すぐにできる防災対策が多くみられました。
防災対策で必要だと思うことは?
防火対策で必要だと思うことと、実際に行っていることのアンケートでは、必要だと思っていても実際はできていないことがわかりました。
なお、アンケートで上位に挙がったのが、住居の耐震性の確保や非常用食料などの用意。
実際に起きた阪神・淡路大震災では家族や近所の人に助けられた人が8割にも上りましたが、現状は地域での防災対策や協力を重視している人は少ないようです。
災害にあった人よりも支援をした人の方が防災意識が高い?
自然災害の多い日本では、地震に台風に噴火など、急に災害に見舞われることがあります。
普通に考えると実際に被害を被った方が防災対策に熱心な気がしますが、調査では興味深い結果に。
全体的に見ると、実際に被害があった人を抑えて、災害の支援をしたグループの方が防災対策を行っていることがわかりました。
『喉元過ぎれば熱さを忘れる』というように、意識しなければそのうち忘れてしまうことも少なくないようです。
住まいの観点で防災対策を考えよう
災害はいつ起こるかわかりません。
普段防災対策を怠っていたら、もしものときにすぐに対応できませんし、場合によっては危険な思いをすることもあります。
真剣に防災対策を考えるなら、家族で対策を考えることが大切です。
まずはすぐにできる対策を
住まいの防災対策ですぐにできるのが、ものの配置と固定。
タンスやテレビなど、転倒すると危険なものはしっかり対策しておきたいです。
ストッパーやワイヤーなどを使って固定するだけでも、被害をより抑えることができます。
子どもがいる家庭なら、災害時でなくても子どものいたずらによる事故を防ぐのに役立つはずです。
住まい探しで確認したい防災対策
これから新居を探すのであれば、耐震対策や防火対策を行っている住まい探しもポイント。
災害では、近隣の助け合いが救助に繋がることもあるので、新しい住まいのコミュニティについても確認しておきたいです。
『防災の日』を家族で災害対策を考えるきっかけに
災害があっても、月日が過ぎれば記憶も薄れてしまいます。
災害から家族を守るためには、日々の心がけと対策が大切。
1年に1回、災害対策を考える日として『防災の日』を基準にすると良いでしょう。