こんにちは、ザク男爵でございます。ザク男爵の建売マニアも悲願の連載4回目となりました。ご愛読ありがとうございます。
vol.1はこちら:3ステップで理解する建売住宅購入の流れ
vol.2はこちら:建売住宅の賢い選び方と4つの注意点。性能・保証内容を重視しよう
vol.3はこちら:結局いくらかかるの?建売住宅の諸費用あれこれ
さて、住宅購入の最大の山場の1つであるのが、内覧会ですよね。
「家の中、隅々までチェックして不具合を発見!」、とやりたいところですが、いざ内覧会になってみると、場の空気に呑まれて聞きたいことも聞けない状況に・・・。その結果、契約した後に「もっと確認しておけばよかった」なんて後悔してしまうのであります。
ですので、やはり大切になるのが事前準備ですよね。内覧会の前に、しっかりと「何を確認するのか」を明確にすることが大切です。
そんな私は3年前に建売住宅を購入しました。緊張しながらも「欠陥住宅なんて見抜いてやる!」と気合入れて内覧会をした記憶がございます。
素人ながらにしっかりと家を見定めて、理想のすみかを見つけるには、どうしたらいいのか。
そこで今回は、建売住宅の内覧会のチェックポイントについて書いていきましょう!
家の構造に関すること4つ、家の細部のこと2つ、家の間取りのこと2つ、周辺環境のこと1つの合計9つをご紹介します。
チェックポイントの前に、内覧会は2種類あることを知ろう
まず初めに知っておいて頂きたいのが、「建売住宅の内覧会は2種類ある」ということです。
それは「契約前の内覧会」と、物件引き渡し直前に行われる「完成内覧会」です。
この2つは単に文字が違うだけでなく、内覧会の目的、意味も違いますので注意が必要でございますよ。
契約前の内覧会
物件見学を申し込んだときに、ハウスメーカー・不動産会社の営業マンと一緒に物件を見に行くのが、契約前の内覧会です。
営業マンに案内されて、家の説明を受けたり、物件価格の話を聞いたり、住宅ローンの話をしたりします。契約前の内覧会で物件が気に入ったら、購入の申し込みになります。そして購入の意志が固まったら、売買契約を締結することになります。
ここでご注意頂きたいのが、契約前の内覧会は、「何度でもやっていい」ということでございます。
「1件の物件に対して、1回しか内覧してはいけない」なんて決まりはないのです。もし営業マンがそんなことを言っているのなら、それはその会社独自ルールでしょう。他にも不動産会社はたくさんございますよ、他を当たりましょう、他を。
私もそうでしたが、正直、素人が1回の内覧会で全てをチェックするのは不可能です。独特の緊張感に包まれて、聞きたいことも聞けない、確認することすら忘れてしまう、そんなオチになってしまうものです。しかし内覧会は何度でもしていいのです。ちょっとでも不安に思うことがあれば、焦って申し込みをしないで、何度も何度も内覧会をすべきでございますよ。
完成内覧会
対して完成内覧会は、契約して住宅ローンの借入日を控えた1週間前に行われるものです。
オプション工事など依頼していた場合は、この日までには全て工事完了になっているはずです。
完成内覧会はそれまでの内覧会と違う点は、「1回しかない」ということでございますね。これ、本当にそうなんですよ、完成内覧会は1回しかやってくれません。
完成内覧会の目的は、家の現状を最終的に確認して、同意することにあります。
今ある家の状態を目で見て確認して、「この家に問題ありません」と同意するのが、主たる目的になります。つまり、完成内覧会の後に「ドアの閉まりが悪い」とか、「窓が開きにくい」とか言っても、「使い方が悪かったのでは?」と言われてしまう可能性があるということ。
もちろん、床が傾いた、雨漏りしたなど重大な欠陥は、問答無用で瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)でハウスメーカーの責任になります。しかしそれでも完成内覧会の後では、ハウスメーカーの対応も悪いかもしれません。
だからこそ、たった1回しかない完成内覧会では、「床に這いつくばってでも欠陥を見抜いてやるぞ」という気概と正しい予備知識が必要になってくるのでございます。
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