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2016/10/28

ベランダ防水は “FRP防水” と “ウレタン防水” どちらがいいの?

ベランダ防水の重要性

ベランダの防水と住宅の劣化は無関係と思われているかもしれませんが、建物自体の老朽化に影響をおよぼすこともあるので、ベランダの防水をしっかりとしておくことが重要です。
水が建物内部に浸入してしまうと、木造住宅では大事な柱や梁を腐食させていきます。
鉄骨住宅でも骨組みにサビを生じさせ、強度を弱くしていきます。
そして、建物内部に浸入した水分は、壁や天井を変色・劣化させます。
さらに、カビも発生しやすくなるため、ぜんそくやアレルギーといった健康被害を引き起こす原因になってしまいます。

そのため、防水工事はとても大切です。
ベランダは適切なメンテナンスや定期点検で予防をしましょう。

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ベランダ補修工事のタイミング目安

上で述べたように、ベランダの補修工事をするタイミングを誤ると、構造そのものに劣化が生じ、余計に費用がかかる可能性があります。
ひび割れや異常を発見したら、適切なタイミングで補修工事をしましょう。
ここでは、具体的に工事が必要なタイミングを見極める方法をご紹介します。

ベランダのひび割れ

ひび割れを見つけた際には、表面の塗装だけなのか防水層からひび割れてしまっているのかを確認しましょう。
表面だけであればトップコートの塗装を、防水層からひび割れている場合は、防水層から補修をしてください。

防水塗装のはがれ・ふくれ

ひび割れと同様で、トップコートのみか防水層からのはがれかを確認し、適切な対応をしましょう。

表面の色褪せ

ベランダの表面が荒れているときや色褪せが見られるときは、トップコートの機能が低下してきています。
トップコートが役割を果たせなくなると、風雨や紫外線の影響で下地まで劣化していきます。
なるべく早めに塗り替え工事を依頼しましょう。

植物や藻の繁殖

コンクリートやアスファルトを割って、植物が芽を出している場合や、藻が発生している場合も要注意です。
特に雑草の根や茎は、非常に強く頑丈です。成長していく過程で、コンクリートを破壊してしまう恐れがあります。
放置してしまうと、防水層だけでなく、住宅自体を損壊させる危険性があるため、早急にベランダのリフォームを行って除去しましょう。

ベランダに水がたまる

ベランダに水がたまるのは、防水効果が切れてしまっているか、ベランダの勾配がそもそもなかったかのどちらかです。
防水効果が切れている場合は塗装処理を、勾配がない場合にはモルタルで勾配をつくるなどの対応が必要です。
勾配がない場合には建設会社のミスの可能性があるので、建設会社に問い合わせをしましょう。

雨漏り

雨漏りはベランダ劣化の中で最も緊急性の高い状態です。
雨漏りをしているということは、表面だけでなくすでに構造にひびなどが生じている証拠です。
また、雨漏りによって家の中に水が入っているため、家の中から劣化してしまうことがあります。
そのため、急いで業者に連絡して家全体をチェックしてもらいましょう。

ベランダ防水の方法

ベランダ防水は、下地となる防水層があり、その表面にトップコートを塗ることで構成されています。

ベランダの防水層の種類としては、FRPの被覆防水層を形成する「FRP防水」、液体ウレタンの塗膜で防水層をつくる「ウレタン防水」が主流です。

また、合成ゴムや塩化ビニール樹で作られた「防水シート」を、下地に接着剤などで貼る工法もあります。
アスファルトを合成繊維不織布に含ませて防水層を形成する「アスファルト防水」もありますが、こちらは屋上向けの工法なので、ベランダに使われることはほとんどありません。
なお、トップコートの種類には「ポリエステル系」と「ウレタン系」と2タイプがあります。
トップコートが剥がれているだけか、防水層自体を直す必要があるかによって、リフォーム内容が変わってきます。

ここからは、一般的なベランダ防水工法を比較していきます。
それぞれのメリット・デメリットを確認して相応しい物を選びましょう。
工事のしやすさ・水はけ・伸び率・工期・耐久年数などに注意することがポイントです。

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FRP防水

FRPとは繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforceed Plastics)の略称です。
プラスチック材料の中でも衝撃性に強く、耐水性や成形性がよいことから、ボート、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、太陽光発電や通信設備の基礎架台など、様々な成型品に利用されてます。
軽量で丈夫なため、現在新築住宅のベランダでは、FRP防水が多く使われています。
また、FRP防水層の上にグレー色の塗料が塗られていますが、これはポリエステル系トップコートと呼ばれているもので、FRP防水層を紫外線などから守るためのものです。

FRPは、適切な施工を行っても、硬いために下地の動き・伸縮について行けず、経年劣化や紫外線でパリパリになってきます。
ひび割れや剥がれによって、すぐに雨漏りするということはありませんが、保護塗料がないと、熱や紫外線・空気中の窒素酸化物・加水分解などにより、FRP防水層が徐々に劣化します。
気付いた時には早めにメンテナンスをするようにしましょう。

FRP防水のメリット

FRP防水のメリットをご紹介します。
防水性能を保持する素材のため、新築のベランダのほとんどにFRPが使用されています。

耐久性が高い

防水工法の強度を比較する方法として、どれくらいの重量不可まで耐えられるかという尺度がありますが、FRP防水は最大強度まで対応でき、耐久性に優れています。

密着性が強い

専用のプライマーを使用することによって下地への密着性が強くなるので、下地の膨張や収縮にも対応でき、剥離の心配がありません。
継ぎ目がない丈夫な防水層を作り出し、建物の振動や歪みに対して追随性があるため、長持ちします。

耐摩耗性に優れている

またFRPは摩耗にも強く、駐車場や競技場、工場の床などにも採用されているほどです。
日々洗濯物を干すたびにベランダを歩き回っても、はがれにくい性質を持っています。

軽量のため建物にかかる負担が少ない

FRPの重さは、3~5kg/㎡程度と非常に軽いです。
重量があると住宅全体にも負荷がかかってしまいます。
築年数が経った家や木造住宅の狭いベランダにも、軽量なFRPは最適と言えます。

工期が短い

塗膜の硬化速度が速いのも特長です。
何層も塗り重ねる工事であっても、悪天候でさえなければ1、2日で完了します。

トップコートのカラーバリエーションが豊富

ベランダの表面の色はグレーのイメージが強いですが、実はFRP防水のトップコートのカラーバリエーションはたくさんあります。
ベージュ・白・黒・ライトブルー・グリーンなどを選べます。
調合セットもあるので、好みのカラーをオーダーすることも可能です。

FRP防水のデメリット

FRP防水のデメリットをご紹介します。
プラスチックが原料であるため、臭いや施工場所に要注意です。

紫外線に弱い

FRPは基本的にプラスチック素材なので、長期間の紫外線に弱く、劣化してひび割れてしまうことがあります。
そのため、定期的にトップコートを塗り直す必要があります。

木造の広いベランダ・鉄の下地には不向き

密着度が高く、建物の振動にも強いFRPですが、伸縮性には優れていません。
木の収縮により、変形量が大きくなってしまう木造の広いベランダでは付いていけず、ひびなどが生じる危険性があります。
また、下地が鉄の場合、FRP防水の施工はできません。

施工中の臭いに注意

FRPは樹脂を使用しているため、塗ってから硬化するまでの間に化学物質が発生しますが、この臭いが強烈です。
乾燥後はまったく問題ありませんが、施工中の時間は臭気対策が必要になります。

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FRP防水工事のメンテナンス方法と費用

FRP防水は5〜8年を目安にトップコートの塗り替えが必要です。
退色やヒビ割れがあったら塗り替えを検討するタイミングです。
トップコートを塗り直すことにより、防水層が保護され、また美観の復旧と遮熱対策ができます。

トップコートの塗り替え(ポリエステル系)

一般的に、新築時にはポリエステル系トップコートが使われます。
FRP防水の耐摩耗性を活かすトップコートですが、硬い素材のために経年劣化すると割れやすいという欠点があり、塗り重ねに向きません。
このためポリエステル系トップコートは、リフォームで採用される機会は滅多にありません。

トップコートの塗り替え(ウレタン系)

リフォームの際に使用されるのは、ウレタン系トップコートです。
紫外線による劣化を防ぐ力があり、伸縮性に優れているので割れてしまう可能性が少ないです。

しかし硬さがないため、FRPのメリットである耐摩耗性を役立てる能力がありません。
このため、新築では硬度のあるポリエステル系トップコートを用いるケースが多いのです。

5~10年位の周期でメンテナンスが必要にはなりますが、塗り直しがしやすいため、表面の塗り替えだけで良い場合には、ウレタン系トップコートで施工しましょう。

ウレタン系トップコートのリフォーム費用は、1,800〜2,500円/㎡前後です。

部分的な補修

めくれや浮き上がりがあったら、トップコートだけではなく下地の工事も必要になる可能性が高いです。
この場合、費用が高くなるので、定期的にメンテナンスをして下地の劣化を防ぎましょう。

接着不良のため、防水層が下地材から部分的に浮いてしまうことがあります。FRP防水であれば、部分補修は簡単にできるので安心してください。
施工方法としては、浮いてしまった防水層を下地が出るまでを削りとり、補修部分にプライマーを塗布し、ガラスマットを貼り付け、ポリエステル樹脂を塗る作業を繰り返して仕上げます。

ベランダを部分的に補修する場合の費用相場は、施工範囲や劣化状態にもよりますが、5,000〜8,000円/㎡位はかかると見ておきましょう。

下地からやり直し

下地に合板を使用しているベランダだと、合板の接着材不良や、合板の張り合わせ部分のはがれが原因で、防水層が浮いてしまうことがあります。
この場合、下地から作り直して、FRP防水とトップコートの塗り直しを行わなくてはいけません。

ベランダを歩いたときにパタパタと音がしたら、早めにリフォームをしましょう。
長期間放っておくと、防水層のひび割れや雨漏りを引き起こしてしまいます。

下地や防水層を解体・撤去する作業も入るため、リフォーム費用は15,000円/㎡以上と高額になることは珍しくありません。
防水対策は、家の構造体を守るための大切なものですから、定期的に管理・リフォームしていきましょう。

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ウレタン防水


ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗り付ける工法です。
材料が化学反応して硬化するとゴム状で弾性のある一体性のある防水層が出来上がります。
狭小部や複雑な形状をした場所でも、継ぎ目のない完全な防水膜を形成できるのが特徴です。
また、ふくれの原因となる下地に含まれている水分を、外部に脱気させることのできる、信頼性の高い工法です。
そのため、ウレタン防水層は、屋上・開放廊下・階段室、ベランダ・ルーフバルコニーなどあらゆる場所に施工され、様々な仕様目的に対応できます。

ウレタン塗膜防水の膜厚が薄い部分は、紫外線や熱により早期劣化が生じやすく、地震や気温の変化による建物の伸縮から発生する下地の挙動に追従できずに、破れ・亀裂の原因となります。
そのため、定期的にチェックし、異常に気づいたら早めにメンテナンスをするようにしましょう。

ウレタン防水のメリット

ウレタン防水には、柔軟性や見た目の美しさなどのメリットがあります。

工期が短く、施工しやすい

ウレタン塗料をコテで塗り広げるという工法なので、シート防水などに比べて施工が簡単で、誰でも作業が可能です。
つなぎ目なくシームレスな仕上がりにできるので、美観に優れています。
そのため、ウレタン防水はベランダの改修工事用として需要が多いです。

色々な下地に対応できる

ウレタン防水は下地がどんなものでもほとんど対応できるのが魅力です。
そのため既存の下地を活かすことができ、廃材も少なくて済みます。

ウレタン防水のデメリット

ウレタン防水はこれといってデメリットはないですが、人の手で施工をするため、施工者の技術によっては塗装面が均一にならず、ムラができる可能性があります。

ウレタン防水工事のメンテナンス目安・費用

ウレタン防水のメンテナンスの目安は、5年程度です。
色が褪せてきたらトップコートの塗り替えが必要です。
また、10〜15年で下地の工事が必要になる場合があります。
塗り替え時の価格帯は、4,500~7,000円/㎡です。

防水シート

シートを使った防水工法はいくつか種類があります。
主に使用されるのは塩化ビニール樹脂シートと、合成ゴム系のシートです。
どちらの場合も総じて価格はウレタン・FRPよりも安いです。

しかしながら、劣化が激しい場合はシート本体をまるごと交換しなくてはならないため、古い防水シートの撤去作業による費用がかかってしまいます。
劣化が進行してしまう前に、補修工事をしっかり行うことが大切になります。

塩化ビニール樹脂シート

塩化ビニール樹脂シート(塩ビ・塩化ビニルとも言います)を使う場合は、下地に直接貼り付ける接着工法で工事をします。
塩化ビニールシートの上には塗装をしないので、工数は短くて済みます。
ただし、塩化ビニールはもともと硬い素材で、可塑剤を加えて柔らかくして使用しているため、可塑剤の気化によって、割れやすくなってしまいます。

合成ゴムシート

合成ゴム系のシートは塩化ビニルと同様に、シートを敷き詰めていきます。
塩化ビニルとは違い、仕上げ塗装をします。
軽量なので木造住宅にも向いているのですが、紫外線による劣化や鳥害があります。

いかがでしたか?ベランダ防水の工法は、それぞれ特徴があります。
場所や状態によって、費用は変わってくるので一概にどちらが高いということも言えません。
検討されていたら、まずは見積もってもらい、施工方法をよく確認することが大切です。

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更新日:2016年10月28日

転載元:リショップナビ

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