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2017/02/24

“電気式” or “温水式”?ライフスタイルにあわせた床暖房の選び方

電気式の床暖房の特徴

「電気式」の床暖房とは、その名の通り、電気をエネルギーとして稼動する床暖房のこと。
蓄熱式・PTCヒーター式・電熱線ヒーター式といった種類がありますが、中でも最近人気が高いのが蓄熱式の床暖房です。

蓄熱式

「蓄熱式」床暖房は電気料金が割安になる夜間に熱を蓄え、日中にその熱で床を暖める仕組みになっています。
電気料金を抑えることができ、24時間床が温かい点が大きな魅力。
広い範囲に設置した際に最も高い効果が得られます。
気をつけていただきたいのが、蓄熱式床暖房は、コンクリート工事などが必要になるため、新築時に導入することが基本であるということです。
そのため、リフォームとして施工するのは難しいのが現状です。

PTCヒーター式

「PTCヒーター式」床暖房は、電気抵抗の力を利用した、床全体に温度センサーがある床暖房と考えるとわかりやすいでしょう。
暖房面の一部の設定温度が上昇すると、その部分だけ発熱を制限します。これにより、無駄な電気を使わずに済むのがPTCヒーターです。
たとえば部屋の日当たりにムラがある場合、日当たりの良いときの電力は消費せず、日当たりの悪いときには発熱します。
立ち上がりに時間がかかってしまうというデメリットはありますが、薄手のPTCヒーターは床高を上げずに施工できるので、手軽にリフォームすることが可能です。

電熱線ヒーター式

「電熱線」ヒーター式床暖房は、従来から使われている、信頼性の高い床暖房です。
床下に、サーモスタットや温度ヒューズなどの電熱線のヒーターが内臓されており、床面を暖めます。
電熱線ヒーター式の床暖房は、一部屋だけなどの部分暖房に有効です。
設定によって、暖めたい箇所だけを加温できるのが魅力。
運転費が他の方式の床暖房に比べると高いため、使用時間が長いとランニングコストがかかってしまいます。
リフォームする場合、電熱線パネルを敷くだけなので、設置費用が安いのが特徴です。

温水式の床暖房の特徴

続いては、「温水式」の床暖房についてご説明しましょう。
温水式の床暖房とは、床下に専用のパネルを敷き詰め、温めたお湯を循環させる床暖房のことです。
お湯を温めるエネルギー源は、電気・ガスのどちらかを選びます。

温水式電気床暖房

「温水式電気」床暖房は、主にエコキュートを用いて加温します。
空気の熱を、冷暖房に有効活用する仕組みのヒートポンプで、効率的にエネルギーを作り出します。空気の熱を利用するため、電気代が安くなります。
またオール電化の住宅なら、昼間の電気料金の方が高いため、温水式電気床暖房を使うと電気料金がお得です。
多機能型エコキュートを使用しているご家庭ではそのまま床暖房に対応しますが、一般的なエコキュートを設置している場合は、床暖房専用のヒートポンプを増設しなくてはいけません。
熱源機を取り入れるためには、床暖房用ヒートポンプだと50万円、多機能エコキュートなら100万円ほどの初期費用がかかります。

温水式ガス床暖房

「温水式ガス」床暖房は、力が強く、電気式のものよりも立ち上がりが早いです。
エコジョーズなどでガス給湯し、その温水を床下のパイプに循環させます。
通常の給湯器と同等のサイズの機器を使うため、マンションなどの集合住宅でも場所をとらずに設置することができます。
「ホットダッシュ」と呼ばれる床面をすばやく暖める機能があり、必要なときに高温のお湯を、ムダなくスピーディーに床下パイプへ流します。
ガスが熱源のエコジョーズは、電気式のエコキュートと比較するとランニングコストはかかりますが、設置時の初期費用は、エコキュートの半額程度で済みます。

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設置方法・メンテナンスの違い

それでは、「電気式」と「温水式」の床暖房の、それぞれの設置やメンテナンスについて比較してみましょう。

設置工事の手間について

まず「電気式」の薄型PTCヒーター式や、電熱線ヒーター式床暖房の場合、床下に電熱パネルを敷くだけのため、施工は簡単です。先ほどご紹介したとおり、既存住宅のリフォームに適しています。
設置工事が大変になるなのは「温水式」の床暖房です。
温水パネルの床下敷設だけではなく、温水配管・熱源機の設置が必要になり、電気式よりも手間がかかります。
とはいえ温水式でも、既存住宅の床材の上に後付けで温水パネルを敷けるタイプの床暖房があります。
もちろんこの場合も、配管や熱源機の設置の面倒は出てきますが、予算や設置条件が合うなら、新築ではなくても検討してみる価値はありそうです。

設置条件

「電気式」床暖房は、電気を使用するため、住宅によってはアンペアの容量増設が必要なことがあります。
一方、「温水式」床暖房を設置するときには、屋外にエコキュートやエコジョーズなどの熱源機を設置する場所を確保することが必須条件となります。

メンテナンス

基本的に床暖房は、電気式・温水式ともに日々のメンテナンスはほとんど必要ありません。
特に「電気式」は、温水式と比べるとシステムが単純なので、メンテナンスの心配はないと言えますが、修理ができないのが欠点です。
また「温水式」でもメンテナンスは不要と考えてOKですが、熱源機が故障した場合は交換しなくてはなりません。
なおかつ温水式は寒冷地で使用する場合、定期的に不凍液の入れ替えが必要になるケースもあります。

耐久年数

耐久性については、「電気式」床暖房なら建物と同じ程度の年数は持つのでほとんど問題はありません。
床材部分に劣化が生じることが時々あるくらいです。
「温水式」だと、温水パイプと熱源機が基準になります。
温水パイプは耐用試験の結果、30年以上使用できることが確認できています。
熱源機の耐用年数は、一般的なガス設備と同じ10年位とされているので、いずれも交換しなくてはいけない可能性が出てきます。

電気式床暖房がおすすめなのはこんな家庭

2つのタイプについてご紹介しましたが、では実際に床暖房を設置するならどちらがいいのでしょうか?
それぞれの特徴をふまえて、ライフスタイル別におすすめの床暖房を考えて見ましょう。

「電気式」床暖房は、設置費用は安く抑えられますが、温水式よりもランニングコストはやや割高なので、使用時間が短いご家庭におすすめです。
とりわけ「蓄熱式」の電気床暖房は、夜間時の蓄熱だけでほぼ一日中家を暖かく保てるのが魅力!
日中の外出が多い方、朝晩のみ床暖房を使用するご家庭などは、電気式の床暖房が向きます。
また、設置工事も簡単なので、キッチンのシンク前や、ソファの足元など部分暖房として使う場合も、電気式のほうがいいでしょう。

温水式床暖房がおすすめなのはこんな家庭

電気またはガスを使ってお湯を沸かす「温水式」の床暖房。
オール電化住宅の場合は、電気を使った温水式が合っていると言えます。
中でも「温水式電気」の床暖房が合うのは、多機能型のエコキュートをすでに搭載している家庭です。
温水式床暖房を設置する際には、専用のヒートポンプか多機能型のエコキュートが必要になります。
多機能型エコキュートをすでに使っているご家庭ではヒートポンプの追加が不要なため、準備にかかる手間や費用が大幅に減るのです。

一方、ガスを使う「温水式ガス」床暖房には、使い始めだけ熱いお湯を流す機能が付いています。
床をスピーディーに加温できるので、帰宅時にすぐに暖めたいという人におすすめです!
設置費用は電気式に比べると高いですが、その分ランニングコストを抑えることができます。
在宅時間が長いご家庭や、リビングなどの広い部屋、家全体を暖める場合にふさわしいのは温水式です。

また、電気式床暖房だと、高温になった部分で低温やけどをしてしまう危険性があります。
幼いお子さんや、要介護者がお住まいの家庭なら、約40度までしか上がらない「温水式」の床暖房の方が安心です。

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床暖房の価格に関する注意点

前述のように、床暖房は既存の床の上から貼れるタイプのものが増えています。
床暖房の設置費用は、床上につけるか床下につけるかで、大きく変わります。
床暖房を上から直貼りする方が施工費は抑えられますが、元々の床よりも1.2~1.8cm前後高くなってしまうため、部分的に床暖房を取り付けるときは、段差ができないように追加の施工をするケースが多いです。

バリアフリー住宅など段差をつけたくない家の場合は、床を剥がして下地からリフォームする方が無難かもしれません。
このとき、床の解体や補修の工事費用が別途かかってしまうので、予算組みには注意してください。
もし床暖房を直貼りしないようでしたら、床暖房の効果を上げるために、一緒に断熱材で強化するリフォームをすると効率的です。

床暖房を使用したときの費用

先ほど、光熱費は「温水式」の方が低コストとお話しましたが、具体的にはどのくらい差があるのでしょうか。
ここでは、床暖房面積が6畳の場合を比較してみましょう。

【電気式の場合】
外の気温が5度、室内の目標温度を20度と設定して毎日10時間使用すると、1ヶ月あたり6500円の光熱費がかかります。

【温水式(ガス)の場合】
同じように外の気温が5度、室内の目標温度を20度と設定して毎日10時間使用すると、1ヶ月あたりの光熱費は4000円です。

ランニングコスト面だけで考えれば、温水式の方がお得のような気がしますね。
しかしすでにご紹介した通り、機器の耐用年数や、設置時の初期費用に関しては、電気式の方が低価格です。
ご家族の状況やライフスタイルに合わせて、どの床暖房が妥当か判断しましょう。

設置時の工夫でコスト削減

床暖房は、設置する面積の工夫次第で、設置費用や光熱費をかけないようにすることができます。
たとえば、ソファーやベッド、たんすなどの大きな家具の下にまで、床暖房がなくてもいい場合があります。
原則として配置計画がしっかりしていれば、床面積の5~7割に床暖房があれば、部屋全体に対する暖房効果が得られます。
人の足が直接触れる部分や、日当たりにムラがある箇所などを中心に、部分的な床暖房を上手に取り付ければ、必要な床暖房ユニットの数や大きさが減り、コスト削減を実現できるのです。

床暖房のフローリング材について

最後に、床暖房のフローリング材のお話をします。
たいていのご家庭のフローリング材には、「複合(合板)フローリング」が使用されています。
床暖房を導入したい部屋がフローリング、という方は多いと思いますが、複合フローリングは熱に弱く、湿気や乾燥によって反りやひび割れがしやすいという欠点があります。このため、熱を帯びる床暖房には順応しません。
ですが、近頃は床暖房対応の無垢フローリング材が製造されています。
洋室やリビングに床暖房を設けるときには、床暖房用のフローリングを一緒に検討することを推奨します。

床暖房を設置すると、冬場の過ごしやすさが格段に変わります。
エアコンやストーブでは物足りない人、優しい温もりを感じたい方にぜひ使っていただきい暖房ユニットです。
「電気式」と「温水式」、それぞれの違いや留意点をきちんと把握して、快適な床暖房を選んでくださいね。

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転載元:リショップナビ

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