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【マンガ】男性だって知っておくべき! 妊婦健診と保険のリアル【松本えつをの子育てあるあるvol.2】

この連載は、かつて、クリエイターならではの切なさや怒りの感情をマンガで表現し、多くのクリエイターたちの共感を呼んだ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” のスピンオフ企画。日影工房の主要メンバーであり、「妊娠・出産・子育ての中で、仕事をする機会を奪われがちな女性の “ 働く ” をサポートしたい!」という想いから生まれたウーマンクリエイターズカレッジの創設者でもある松本えつを(役名:きのこ)さんが自身の出産体験を元に、ニッポン人女性の視点から妊娠・出産・育児にまつわる「あるある」をお届けします。(いえーる すみかる編集部)
 
> 松本えつをの子育てあるある 他の記事はこちら

こんにちは。
今月も保険料を支払いました、「きのこ」こと、松本えつをです。

社会保険あるいは健康保険、ほとんどの人が加入していると思うけれど、保険証はどのくらいの頻度で使ってる?

今回は、妊娠と保険、……いや、もっと広い意味で「女性と暮らし」をテーマにお届けします。

前回の記事ではすごく重いテーマについて書いたけれど、今回もちょっとそれに関係している(でも軽めにいくね)。

健診には保険が適用されないって、知ってた?
「妊娠は病気ではないので、保険は適用されません」
このセリフ、実際に言われたなぁ。

そのときは一瞬、わかるような気もしたのだけれども、あとになるにつれ、だんだんと釈然としない気持ちが生まれてきた記憶がある。

妊娠・出産には、たくさんのリスクが潜んでいるわけだから、異常をいち早く発見して大事に至る前になんとかする必要があって、そのための健診でしょ?つまり、「予防」。妊娠・出産に限ったことじゃないけれど、予防も立派な医療だと思うのですよ。

だって、たとえば、おまわりさんが事故や事件を未然に防ぐためにパトロールをするという「予防行為」にも、しっかりと税金から手当が支払われているじゃない。
それと同じで、人々が予防接種を受けるのにも、健康診断を受けるのにも、税金が使われていいと思うんだけれど……どうだろう。

その名目が「保険適用」じゃなくてもいい。
国民のひとりひとりが最低限の健康な暮らしを維持するための何かの「枠」を設けるべきなんじゃないだろうか……。

当時の東京都新宿区では、妊婦健診のために、「補助チケット」が2枚(ほんの気持ち程度)発行されていた。

それから10年ほどの間で少しずつ改善されて、今ではもっと多くの枚数の補助チケットが発行されるようになったけれども、補助チケットを使っても、それで完全無料になるケースはごく稀。つまり、差額分は個人負担。

特に東京都のような、そもそも妊娠・出産にかかる費用が高い地域の場合は、差額分だけでもけっこうな負担になる。

妊婦健診や出産のための費用は医療施設ごとにまちまち

当時、いろいろ調べて感じたのは、都心部では特に「分娩ができる産婦人科」の数が少ない関係で、やや売り手市場のような状態になっているな……ということ。

きのこの場合は10年ほど前に東京都新宿区で出産をしたけれど、分娩費用は、60万円を超えていて、当時の出産一時金のおよそ2倍近くの金額だった。差額は個人負担額。

それに、妊娠がわかったらなるべく早くかかりつけ医を決めないと分娩予約が間に合わなくなるかもしれないからって急かされた記憶がある。

とりあえず、10万円や20万円の違いを気にするよりも無事に産めるのか産めないのかのほうが気になるわけだから、とにかく急いで予約したなぁ。

共働き夫婦も多い地域。つまり働く女性が多いわけだし、妊婦健診に通うにも、出産をするにも、職場や家に近い方が何かと安心だし……。
多少高くても止むを得ずここで産もうって思う人は多いはず。

そう考えても、分娩ができる産婦人科をもっと増やしてほしいものだ。

妊娠・出産・育児へのサポート体制は地方自治体ごとにまちまち

妊娠・出産・育児期間中は、もっとも市や区などのサポートを受ける機会が多い時期。サポートされる機会の数も質も地方自治体ごとにまちまちだから、結婚を機に引越を考えている場合は、そのあたりを事前によく調べたほうがいい。

旦那さんの勤務先への交通の便なども考慮する必要もあるから、出産や育児に関わることを第一に住処を決められるわけではないかもしれないけど、「どこに住むか」ということは思っている以上に重要なのだ。

だって、母子手帳の発行から出生届、果ては保育園や子どもの医療に関することまで、そこそこ長くて深いおつきあいをしていくことになるんだもの。
ついでに、どんな物件に住むかということも意外と重要。それは主に、経済的な理由から。

出産や育児にお金がかかる分、ほかで節約しようという考え方にシフトした場合、無駄にタクシーに乗らないと帰社できない僻地に住むよりも、部屋が少し狭くても設備が整っていてアクセスがよいところに住んだ方がトータルの出費が抑えられるということもあるので、よく考えよう。利便性が高いと、時間や労力の節約にもなるしね。

いろんなことを鑑みて、きのこは自営のための事務所兼自宅暮らしのまま、里帰りせず、東京で産みましたよ。

ただ、反省点のひとつに、近所付き合いがほとんどないまま出産に挑んでしまったことがある……。

核家族で、近所に頼れる人もいないと、いざ身体に異変があったときに自分で携帯を握りしめて助けを呼ぶしかなくて、マジで死ぬかと思った……。

結果的に命は助かったので、反省するだけで済んだけれども。

どこに住んで、どんなコミュニティの中で暮らしていくかということが、家計に影響するばかりか、ときに生死を分けることもある。見落とされがちだけれど、これは真実だ。

文:松本えつを

◆ 文・ストーリー構成:松本えつを(役名:きのこ)

絵本作家・エッセイスト・コピーライター。2007年、8年間役員をつとめた出版社から独立。2008年、出産後の出血多量で死にかけるも一命をとりとめたことをきっかけに、女性が働きづらい社会を少しでも変えたいと一念発起。以降、ニッポンの女性アーティスト・クリエイターの自立支援を目的とした教育&プラットフォーム事業を立ち上げ、多くの女性たちの声を聞く。2014年、クリエイターを対象としたマンガコンテンツ “ クリエイターあるある in 日影工房 ” を企画・制作。これまでの著書の大部分は大人の女性を対象としたものとなる。代表作に『バンザイ』(サンクチュアリ出版)、『ユメカナバイブル』(ミライカナイブックス)等。

ウーマンクリエイターズカレッジ「絵本の学校」
クリエイターあるある in 日影工房

◆ 絵:ささはらけいこ(役名:もじゃ)

1984年北海道生まれ。金沢美術工芸大学油画専攻卒。東京クリエイターアカデミー(現ウーマンクリエイターズカレッジ)を経て、2010年よりイラストレーター・絵本作家として活動を始める。2014年から “ クリエイターあるある in 日影工房 ” の作画を担当し、「もじゃ」役として出演。2015年におまんじゅうのような子どもを出産し、テンヤワンヤで子育て真っ最中。

ささはらけいこポートフォリオサイト「星ふるモジャモジャの丘」

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